ファイルシステムでマルチブロックに対応しました
自作OS(OS5)の紹介とユーザーランド周りの機能追加について - へにゃぺんて@日々勉強のまとめ
こちらの記事の続きで、自作OS(OS5)のアップデートについてです。
今回はファイルシステムでマルチブロックに対応しました。
これまで、ファイルシステムの仕様上、各ファイルには「ブロックサイズ(4KB)以下」の制限がありました。
マルチブロックに対応したので、今後、この制限は無くなります。
コミット数としては11コミットと、いつものアップデートに比べるとコミット数は少ないですが、
カーネル周りについては一段落ついたかなというとことで、この段階でリリースします。
タグを付けてGitHubへpushしています。
今回のリリースのソースコードtar ballは以下からダウンロードできます。
また、OS5については以下のページにまとめています。
シェル上での操作や見た目に変化はないので、
今回、GIFアニメはありません。
今回のアップデートのコミットについては以下のとおりです。
boot,kernel,app: ファイルシステムのマルチブロック対応
- 810c266 2017-01-09 boot: extend load size 43KB
- 4df3d0b 2017-01-09 kernel: fs: support multi block file at fs_init
- 4a90fdc 2017-01-09 kernel: mem: move stack to 0xffff e000 in VA
- dbc6d96 2017-01-09 kernel: task: support multi block file at task_init
- 68fdd01 2017-01-09 kernel: fs: change app entry point to 0x20000030
- 414de77 2017-01-09 kernel: task: update task_exit
- 035c0ed 2017-01-09 kernel: task: extend user stack 4KB
- 99c7ddd 2017-01-09 Revert "Revert "tool: fs: support the file size exceeds block size""
ブートローダーでRAMへのロードサイズを増やし(810c266)、
カーネルでマルチブロック対応の修正を行いました。(4df3d0b..035c0ed)
その上で、前回リリース時にrevertしていたユーザーランドファイルシステム生成スクリプトへの修正をrevertしました(ユーザーランド生成スクリプトへの修正を反映させました、99c7ddd)。