Emacs 24.3のインストール
いきさつ
これまで、Emacs 23.1を使用していましたが、JavaScriptを読むために「js2-mode」を入れようとしたら、
内部で使用している「prog-mode」というものが必要なようで、
Symbol's function definition is void: prog-mode
と言われてしまいました。
こちらのページによると、「js2-mode」は「Emacs 24系」を要求しているようなので、
これを期に、Emacs 24系をインストールすることにしました。
事前準備
apt-getによるインストールでは23までしかありませんでしたので、
ソースコードをダウンロードしてビルドすることにしました。
一般的に、以下の手順で行います。
- ソースコードをダウンロード、展開
- configure
- make
- make install(要root、sudo等)
ただし、「configure」時に「依存するライブラリが足りない」と言われることがあります。
今回も、以下のエラーに遭遇しました。
configure: error: No X toolkit could be found.
If you are sure you want Emacs compiled without an X toolkit, pass
--with-x-toolkit=no
to configure. Otherwise, install the development libraries for the toolkit
that you want to use (⁖ Gtk+) and re-run configure.
そのため、事前準備を行います。
こちらのページの受け売りですが、
以下のコマンドを実行してEmacsのビルドに必要なパッケージをインストールしておいてください。
(注意:Ubuntu等のDebian系に限定のコマンドです。)
$ sudo apt-get install build-essential $ sudo apt-get build-dep emacs23
なお、二つ目の
$ sudo apt-get build-dep emacs23
は、「build-dep」と「emacs23」という2つのパッケージをインストールするコマンドではなく、
「emacs23」というパッケージをビルドする際に必要なパッケージをインストールしてくれるコマンドのようです。
ダウンロード・ビルド・インストール
こちらから、最新の「24.3」をダウンロードしてきます。
あとは、以下のコマンドでダウンロードしたファイルの展開とビルド、インストールが完了です。
なお、ここではダウンロードしたファイルは「emacs-24.3.tar.gz」だとしています。
$ cd (ダウンロードした場所を指定) $ tar zxf emacs-24.3.tar.gz $ cd emacs-24.3/ $ ./configure $ make $ sudo make install
所感
「js2-mode」のメジャーモードで「*.js」のファイルを開くことは成功していますが、
- 色がつかない
- 初めてファイルを開いた状態で編集済みになっている(モードラインの左端が「-U:**」のようになっている)
などEmacs自体の調整が必要そうです。
あと、編集を保存せずに終了しようとした際には、
「変更を保存しますか?」
という旨のメッセージがミニバッファに表示されますが、
そのメッセージがチラッと表示された後、すぐ消えてしまい、
挙動が不安です。