ただいま、技術書典 応援祭で「へにゃぺんて」の同人誌をすべて頒布しています。(これまで通り電子版は無料!)
技術書典8で新刊となる予定だった↓こちらの本も頒布中です!
昨年末のコミックマーケット97で、新刊として「バイナリ生物学入門」というネタ本を頒布しました。そこでは、「バイナリを生物のように生み出し、生物のように実行する処理系」というアイディアを形にする設計とPoCを紹介しました。
その後、これに「進化」の仕組みを導入し、「ユーザーが予め設定した評価スクリプトに適合するバイナリへ進化させる」ことができるようにし、Linux上で動作するコマンドツール郡として作成したものが「daisy-tools」です。
今回の新刊では、このdaisy-toolsについて、「進化の仕組みをどのように実装したか」という部分と、「daisy-toolsの使い方」、「簡単なELFバイナリを生成した実験と結果」を紹介しています。
目次
- はじめに
- 本書の構成
- PDF/HTML 版や本書の更新情報について
- 第1章 daisy-tools のコンセプトとアーキテクチャ
- 1.1 コンセプト
- 1.2 本書でやること
- ELF バイナリについて
- 実行バイナリを細胞に見立てる
- 突然変異の仕組み
- 意図した方向へ進化を導く仕組み
- 第2章 daisy-tools の使い方
- 2.1 主に使用するツール類
- dsy-name について
- dsy-eval について
- 2.2 使用例 : 簡単な評価スクリプトで試す
- ツールをダウンロード
- 細胞ファイルを配置
- コード化合物ファイルを配置
- ユーザー定義スクリプトを配置
- dsy-sysenv を実行
- 第3章 実験結果紹介
- 3.1 実験1: 正常終了するだけのバイナリ生成
- 実験条件
- 補足 : code ディレクトリ内の各命令について
- 実験結果
- 考察
- 3.2 実験2: 'A'を出力する実行バイナリ生成
- 実験条件
- 補足 : code ディレクトリ内の各命令について
- 実験結果
- 考察
- 3.3 実験3: 'A'を出力する実行バイナリ生成(改良版)
- おわりに