OSCへ参加/出展して知った15の事

この記事はオープンソースカンファレンス Advent Calendar 2018の9日目の記事です。


11/12の意見交換会で「アドベントカレンダーやってみる」には私も「いいね」と言っておきながら、実際に始まっていたことに昨日の小江戸らぐで知りました。ごめんなさい。。


私は「へにゃぺんて」というコミュニティ名で、ひたすら独自の自作OSをフルスクラッチで作っていく活動を行っています。(個人コミュニティ?)
今は64ビットx86 PC向けの自作OSを行っていて、その流れをステップバイステップで紹介する同人誌を刊行しています。


↑前回のOSC2018Tokyo/Fallの様子


ブース出展をする楽しみは2日目でuchan_nosさんが書かれている通り(完全に共感!)なので、
私は初めてブース出展をした時を思い出して、「事前に知っておけば混乱しなかったかな」といった事や、展示レイアウトを検討する上で事前に知っておくと良さそうな情報をまとめてみます。


ただ、私はOSC北海道と東京でしか出展経験が無いのですが、おそらく他も同じだと思います。

1. 出展に関する詳しい注意事項は申込書に書かれています

「出展してみたい」と思った時、まずは公式のトップページにも書かれている通り、お問い合わせのフォームに必要事項を記載し、折り返しのメールで申込書(xlsとods、共に内容は同じ)が届くのを待ちます。


出展に関する詳しい注意事項はこの申込書に書かれています。ただ、「出展しようかどうか」を考える中で知っておきたい情報もあるので、以降ではこの申込書に書かれている情報も紹介してみます。


なお、申込書にはこんな内容を記載します

  • 展示ブースの有無とセミナー講演の有無
  • ブース出展申込について
    • コミュニティ名、代表名、カテゴリ、展示内容
    • 出展日程
      • 2日間の開催などの場合、両日のいずれかのみの出展も可能です
  • セミナー講演について
    • 私はやったことがありませんが、タイムテーブルの各リンク先に記載されているような内容を記入します
    • 公演時間帯はこちらから第1〜第8希望まで挙げる形です

2. 個人コミュニティでも受け入れてくれます

私が出展してみようと初めて申し込む上で一番懸念していたのが、OSSの作成者もターゲットユーザーも自分自身であるところです。

初めての申込の時は、申込書をもらうために書くフォームに、「もしOSCに参加する『コミュニティ』として沿わない様であれば諦めます」といったことも書いていた覚えがありますが、このようなコミュニティでも受け入れてくれるのがOSCの懐の深いところです。

3. ブース出展はワンオペでもなんとかなります

加えてセミナー発表もやっている人も居ます。

セミナー発表中は、「セミナー発表で不在にしています」という札を出していたりします。

ただし、貴重品は持ち歩く等、管理はしっかりしましょう。

4. 参加当日、受付はありません

当日は直接自身のブースへ行って、設営し、開場を待ちます。


コミュニティ参加を示す首から下げる札(?)があるのですが、これも当日、ブースの机にコミュニティ名が書かれた紙と共に置いてあります。


↑当日、机にはコレが置いてあります。


写真だとわかりにくいかも知れませんが、コミュニティ名が書かれた大きな紙は、透明な袋に入っています。
そして、この袋にコミュニティ参加を示す首から下げる札が入っています。

5. 会場でのインターネット接続はWiFiがありますが大容量の通信は控えましょう

私の場合インターネット不要な展示内容のためどれくらいの通信環境かは分かりませんが、大容量の通信が必要な場合はモバイルルーターを持っていきましょう。

6. 電源あります

各ブースにはコンセントの穴1〜2個分です。

電源タップは持っていくようにしましょう。
(私は前回忘れてしまい、隣のコミュニティの方に助けてもらいましたが。。)


電源使用量はノートPC 1〜2台分程度です。
それ以上の電源が必要な場合は事務局へ相談した方が良いです。

7. 書籍の頒布はOKですが、無料配布のグッズと勘違いされないようにしましょう

特に企業ブースなどでは薄い冊子を無料で配っていたりします。

値札を出していても、サッと通り過ぎる人にしてみれば、平積みされていれば「これももらって良いのかな」と思ってしまいます。
書籍の頒布をする際は、頒布物の管理はちゃんとするようにしましょう

  • 人が来たらちゃんと見ておくとか
  • あるいは値札を出す他にも明らかに有償物であることが分かるようにするとか

8. 結構小さい子が来ます

小学校低学年くらい(?)の子供もお父さん(あるいはお母さん)と一緒に来ています。

ハードウェアの展示等があることもあり、だいたいどのお父さん/お母さんもお子さんと離れないように手を握っていたり、ちゃんと見てくれています。

そんなこともあり、子供に何かを壊されたということも一度もありません。

ただ、子供が来たらちょっと気をつけておくとか、無人にする際、精密なものは机の下に片付けておくとかしておくと良いかも知れません。

9. ブース出展&閉会式LTの場合は早めに片付け始めましょう

最終日のブース展示の終了時間は16:00で、ライトニングトーク&閉会式は16:10開始です。

ブース出展でLTも申し込んでいる場合は早めに撤収作業を始めるか、ワンオペでないなら一緒にブース出展をやっている方におまかせするとかしましょう。
(LT&閉会式の冒頭でLT申込者の出欠をとって、まだ来ていないようであれば発表順を後ろの方にしてくれたりしますが、あまり運営の方に迷惑を掛けるのも良くないです)

10. 机広いです

1800 x 450 mm の机の半分か1台まるごとのスペースを与えられます。

その回のコミュニティ出展数等で半分か1台まるごとかは変わりますが、だいたい1台まるごとです。
コミケを見たりしたことがある場合は、コミケの机1台分(2サークル分)の大きさと思ってください。

椅子はデフォルトでは2脚ですが、現地で調整可能です

11. 荷物は事前送付したり、事後に着払いで送ったりできます

最終日に事務局の方が着払い伝票を配りにきます
あるいは事務局に行けばもらえるはず

12. ブース片付けて撤収する際も、事務局への連絡は不要です

技術書典やコミケも同じですね

13. 頒布物チェックはありません

が、公序良俗に反しないものにしましょう

(まあ、画像処理系の分野ではサンプル画像がポルノ画像だったりしますが。その場合もサンプルとして使うのは顔部分だけにしますし。)

14. くじびきの景品はぜひ出しましょう

無理にとは言いませんが

くじ引きで貰ったよ、とブースに来てくれる方も居ます

15. 一番重要なのはそのOSSを愛する熱意

熱意は伝わります。

興味のない方は「興味がない」反応をしますが。

こちらが熱意を持っていることは伝わります。

何よりも、こちらの熱意を理解してくれる方が必ず居ます。